大樹町に眠る戦争遺構
北海道で戦争遺構というと軍事施設のあった函館山に多いですが
大樹町の海岸部にも戦争遺構が残っていてなかなかすごいものが見られます
歴史的価値が高そうなものなんですが何故か大樹町の観光案内のページにはなく
国道336号沿いに小さく”トーチカ”とだけ書かれた看板があるだけです
トーチカが何か調べていないとただのアイヌ語地名の様に思えてしまいますね
トーチカはロシア語
あまり聞き馴染みの無い”トーチカ”という言葉
これはアイヌ語ではなくロシア語で拠点という意味です
太平洋戦争末期にアメリカ軍の侵略に備えて作られたようですが
北海道まで攻めてくることが無かったため使われることが無かった施設です
国道沿いにあるトーチカの案内は町有林の中にあるトーチカで
町有林伐採作業中に土に埋もれているのを発見したようです
来訪は旭浜漁港から徒歩がお勧め
看板のある町有林内のトーチカは一つしかなく
内部にも入れないためこれだけ？って感じですが
旭浜の海岸にあるトーチカは見応えがあります
海岸部のトーチカはぽつんとある神社が目印
神社のあたりまでは辛うじて枝なども刈られているので車で行けますが
漁港の駐車場に停めて歩いた方が無難です（神社までは600m）
海岸部のトーチカは内部も見れる
神社の鳥居下の海岸にトーチカがあります
町有林は1つでしたが海岸部には沢山のトーチカがあります
浸食によってかなり埋まっているものもありますが
高さ3.5m、全周26m、コンクリートの厚さ1.8mの重厚なコンクリート造りの建造物です
内部に入ることもできます
当時の日本人は今よりも小さかったとはいえかなり行き苦しい感じです
まるで猿の惑星のラストシーンのよう
旭浜の海岸にそびえるトーチカ郡
最終的には40基ほど作られたそうですが
護岸工事や浸食で埋もれたりしてしまい
状態よく見られるのは沢山見られるのは大樹町の旭浜だけになってしまいました
旭浜の海岸線には8基のトーチカが見れ
何もない砂浜に立ち並ぶコンクリート造りの建造物は
猿の惑星のラストを思わせるような不思議な光景が広がる所ですね
| アクセス |
[旭浜トーチカ] 【住所】北海道広尾郡大樹町旭浜 【アクセス】JR帯広駅から十勝バス広尾行きに乗車し、大樹コスモールで大樹町ふれあいバス旭浜線に乗車し旭浜で下車（平日のみ3本） |
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