ウエンシリ岳の麓にある

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北海道百名山の一つとなっているウエンシリ岳の麓は
猛暑の日でも4度という一桁になる涼しさ満点の「氷のトンネル」があります
かつてはウエンシリ岳の登山道にもなっており
いつでも見ることができていましたが平成13年の崩落以降
年に1度の氷のトンネル1日開放デーの時のみ見られる
幻のトンネルとなりました

見ごろは7月から8月

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氷のトンネルの見ごろは7月から8月にかけて
氷のトンネル1日開放デーは毎年7月の最終日曜日となっています
見学に際しては地元商工会青年部によって
トンネルを安全にみられるように企画しています
以前はキャンプ場から徒歩でしたが
2024年度は氷のトンネル近くまでシャトルバス運行となり
ちょっとした売店も登場していました

近く前シャトルバスの運行あり

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シャトルバスの終点から氷のトンネルまでは
藻興部川の源流となっている沢沿いを歩いていきます
一般の人でも歩けるようになっているため
渡渉部分にも簡易的な橋が架かっていて濡れる心配はありませんが
氷のトンネル付近は水量も多いので
濡れてもいい靴で行った方が無難ですね

エゾサンショウウオのいる池

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トンネルへと向かう道の近くには
エゾサンショウウオが生息する池もあったりします
距離は数百メートルなのですぐ近くですが
自然あふれる渓谷の中を歩いて向かうので楽しいですね

車で行ける珍しい氷の滝

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大雪山系のような標高の高い場所だと夏でも雪渓が残っている所は多いですが
氷のトンネルのあるウエンシリ岳は1142mとそれほど高い山ではありません
登山口の標高は300mくらいなため高地ではなく雪も解けてしまいそうですが
氷のトンネルがある場所は切り立った絶壁となっており
積雪やなだれなどで積もった高さ数十メートルもの雪が固く積み重なってものです
通常は高山を登山しないと見られない氷の滝ですが
車で気軽に見に行けるのは氷のトンネルはかなり珍しいです

自然の造形物

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上部はなだれと一緒に落ちてきた木の葉などに覆われているため
木々が太陽の熱を防いでいることから融雪を阻んでいます
また藻興部川の源流となる沢水の温度によって
下から雪が融け出して真ん中が空洞となることによって
巨大な氷のトンネルが完成する自然ならではの現象ですね

中は亀甲状の模様に

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高さ3メートル前後、幅4・5メートルあまりのトンネルは
積雪の多い年では500メートルに達することもあるようです
トンネル内は、巨大な「のみ」で削り取られたような亀甲状の模様となり
入り口から差し込む光に輝き、冷気とともに神秘の世界を作り出しています
実際に中に入るのは危険なため外から見るだけとなります

雪解けによって奥の方になることも

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最近は温暖化の影響によって雪の量も減り雪解けも早くなっています
2024年度は例年よりもかなり早く溶けてしまい
氷のトンネルはかなり奥の方になってしまいました
入口付近はかなり深くなっており近づくことは不可能でしたが
涼しさを満喫出来て気持ちのいい体験ができました

今後は公開日が早まる可能性も

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6月くらいだと本来の氷のトンネルが堪能できる感じでした
ここ最近は5月でも30度を超える日も珍しくなくなっているので
公開日を7月最終日曜日でなく7月第一週日曜日にした方が
溶けて奥に行っていない氷のトンネルが見られそうですね

アクセス

[氷のトンネル]
【開催場所】ウエンシリキャンプ場
【住所】北海道紋別郡西興部村上藻
【アクセス】公共交通機関はありません
※西興部市街地からシャトルバスあり(1本のみ)
【開催】7月最終日曜日
【開催時間】10:00~14:00


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