登山者の少ない愛山渓ルート
沼ノ平と永山岳へと登るのに便利な愛山渓温泉登山口
表大雪のメインルートではないため
登山者もそれほど多くないため
静かに登山をしたいという人におすすめなところですが
旭岳や黒岳と異なりロープウェイがなくすべて徒歩となりますので
それなりに体力が必要となるルートです
周回ルートが可能
沼ノ平までは整備された登山道で
気軽に登れるハイキングといった感じです
2020年に復活した松仙園ルートで沼の平までも行けますが
こちらは最低限の整備しかされていないので
初心者の人が行くと結構きついかもしれませんが
秋の紅葉シーズンは草紅葉が綺麗に見られそうなので
いつかチャレンジしてみたいところですね
今回は永山岳➝当麻乗越➝沼の平と周回するルートで登りました
昇天の滝ルートは閉鎖中
最初の分岐の三十三曲分岐
ここから沢に沿って永山岳方面へと行く登山道がありましたが
土砂崩れがおきてしまい当面の間通行できなくなっています
そのため永山岳へは少しだけ遠回りとなります
地図上では滝のマークもあったので
どんな道だったか気になりますね
看板が新しくなった
大雪山系の登山ルートは最近グレートが付き
それに伴って案内看板も建て替えられたところがいくつかありますが
このルートそれほど登山者が多くないにもかかわらず
沼ノ平までの案内看板はすべて新しいものとなっていました
距離も書いてあるのでわかりやすくていいですね
沼ノ平分岐までは歩きやすい
1時間ほどで沼ノ平分岐
ここから永山岳までは2.5kmですが
谷を越えるため一旦降りて登らないといけないのがネックです
この先は沼の平以上に登山者が減る為
道もこれまでより悪くなりますが悪路ではないので
登山慣れしている人ならばどうってことありません
滝ノ上分岐からは一気に変わる
先ほどの昇天の滝コースとの合流地点となっている滝ノ上分岐
登る人も少なのかこの先の看板は新しいものではありません
ここから永山岳までは一部岩場もあったりと
沼ノ平までの登山道と一気に雰囲気が変わり
急な斜面もあったりするので慎重に登りましょう
池沼群が見える
ある程度登ると沼ノ平方面が見えてきます
やや雲が多い天気でしたが
ところどころ雲が切れる瞬間もあり
眼下に池沼群が綺麗見えました
この辺りは夏よりも秋の紅葉の頃の方が景色がよさそうですね
コマクサの群生地
これまで全く高山植物も見られなかったルートでしたが
永山岳手前の標高1751m地点で急にお花畑が出てきます
まず最初に現れたのは高山植物の女王コマクサ
銀泉台から赤岳へと向かう途中にある駒草平が群生地として有名ですが
ここも駒草平に負けないくらい群生しており
そこら中に咲いていました
チングルマのお花畑も
ここまでやってくる間にもチングルマが少しありましたが
どれも花が散っていたためもう終わりかと思いきや
コマクサ群生地から少し登った永山岳山頂付近に
チングルマのお花畑が登場です
花の山のイメージが全くなかったですが
この辺りは隠れたお花畑スポットなのかもしれませんね
休憩スペースのある永山岳
写真撮ったりしながら登っていたので
永山岳山頂までは3時間40分かかってしまいました
一瞬晴れ間も見えたりしましたが
山頂についたらまた雲の中
当たりは真っ白で何も見えません
晴れていたら愛別岳とか見えたのでしょうかね
これで愛別岳以外の旭川近郊の地名が付いた山登れました
ガレ場が続く
この先の安足間岳までは草木もない
緩い登りのガレ場が続きます
登山道が雲に覆われて何とも言えない幻想的な光景です
十勝岳などガレ場が続く大雪山系の登山ルート
視界不良時は遭難が多く出ますが普通に道見え問題なく歩けますが
本州の山ほど道がしっかりしていないので迷ってしまうんでしょうね
2194mの安足間岳に到着
ここで登りは終了でここから先はすべて下りです
左へ行くと愛別岳や北鎮岳方面
右へ行くと当麻乗越方面です
以前は標識はなかったですが
誰かが作ったのか簡易的な標高看板ができました
手持ちできるので記念撮影にもってこいですね
絶壁が続くエリア
このあたりかなり絶壁です
愛別岳はこの絶壁にある狭いガレ場の登山道を進む必要があり
足を踏み外したら大けがというとんでもない山です
とはいえ普通に歩いていればまず滑落することはありませんが
荷物は入口にデポして身軽な状態で登るのがいいようです
愛別岳は晴れている日に挑戦したいですね
当麻岳まではお花畑
安足間岳から進路を右へ移し当麻岳を経て当麻乗越へ
永山岳のルートと異なり当麻岳までの登山道はまさかのお花畑
チングルマ、エゾノコザクラ、エゾノツガザクラなど
表大雪で見られる高山植物の宝庫なところでした
以前このルートを通った時は秋だったため
こんなに沢山の高山植物がみられるとは思っていませんでした
キバナシャクナゲの群生地
キバナシャクナゲの群生地もあったりと
このルートなかなか侮れませんが
当麻乗越から当麻岳の急な登りが結構きついです
今回は下りですが正直登りよりも岩場が多い下りの方が
膝にくるので個人的には苦手です
眼下に見える裾合平
このあたりを歩いていた時が
今回の登山で一番晴れ間が多く見えていた時で
眼下に裾合平が見えていますが
さすがにチングルマが咲いているかどうかまではわかりませんね
紅葉の時は真っ赤な景色が広がり絶景が見られます
当麻岳から先は急な下り
当麻岳は山頂看板はなくどこが山頂だったのか不明ですが
お花畑が終わると当麻乗越まで急な下りとなります
このルートの一番厄介なところですね
岩も多いので正直登りよりも下りの方がきつく
当麻乗越まで50分かけて降りてきました
姿見駅方面との分岐点
当麻乗越名前の由来はよくわかりませんが
ここで裾合平方面との分岐となります
沼ノ平よりも高い位置にある為
ここまでくると沼が綺麗に見えるので
紅葉シーズンは姿見駅方面からやってきて
ここで折り返す登山者は結構多いようです
愛山渓までの5.5km
当麻乗越から愛山渓温泉までは5.5km
姿見駅までは4.9kmなので距離的にはそれほど変わりませんね
池沼群が見える1591ピークまではやや急な下りですが
そこを過ぎると沼周辺は平地の木道となるので歩きやすいので
愛山渓ルートから当麻乗越まではそこまで大変ではないですね
愛山渓にバスがあれば縦走ができるんですが
公共交通機関がないため縦走がしづらいのがネックです
大雪山系が綺麗に見える湖沼
沼ノ平と呼ばれているエリアでは3つの沼の横を通っていきます
晴れていれば旭岳など大雪山系の山々も綺麗に見えるスポットで
風がない穏やかな時ならば山々が湖面に映る絶景なところでしたが
姿見の池周辺とは異なり
ロープウェイで気軽に行けるスポットではないため
登山者も少なく静かで落ち着いた雰囲気のある場所で
まるで尾瀬沼のようなところですね
空も近く晴れていた時の景色が見たかったそんなスポットでした
2020年に復活した松仙園ルートの出口がある八島分岐
登山道や木道が非常に狭くすれ違えないため一方通行となっています
松仙園へ行くには愛山渓からしか行けません
訪れる人がさらに少ないためより秘境感あふれ
素晴らしい池沼群が見られるとのことなので
八島分岐から少し歩くと先ほど通過した沼ノ平分岐
ここから愛山渓温泉までは2.5km
歩きやすく緩い登山道をもくもくと歩きます
これまでほとんど登山者と出会うこともなかったですが
下り道でようやく2組発見
アクセス |
[永山岳・沼ノ平周回] 【住所】北海道上川郡上川町愛山渓 【アクセス】公共交通機関はありません ※一番近いバス停は19km先の愛山渓入口(徒歩4時間50分) 【登頂時間】8~9時間※休憩含まず 【登山適期】7月上旬~10月上旬 【難易度】★★★★☆(上級者向け) |
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