北海道ならではの珍名な山

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北海道の地名はアイヌ語由来が多いため
一風変わった名称が多くあります
アイヌ語本来の意味とは全く別なのですが
たまたま同じ日本語がある為
面白くなり話題となるところがあります
そんな面白地名となっているのが今金町にある「カニカン岳」
本来の意味は"金をとる"という意味なのですが
カニ缶と同じ音の為カニ缶を持って登る山となっています

美利河ダムの奥にある山

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今金町の水源美利河ダムから奥に進んだ登山口からスタート
"金をとる"というアイヌ語からもわかるように
このあたりはかつて金鉱脈があり金山として開発されていました
カニカン岳のあたりもかつては鉱山があったようです
そのため鉱山跡の7合目付近までは道も広く緩やかに登ります

比較的緩やかな山

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ただ2合目までは一気に登るので序盤は傾斜がきつめです
傾斜はありますが登山道自体は広く
岩場もぬかるみもないため非常に登りやすいです
周りの木々も色づいており秋は紅葉も楽しめます
紅葉は10月中旬から下旬が見ごろで4合目付近まで楽しめます

標識あり

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〇合目という標識がありますが
山頂までの距離や標高は一切書いてありません
2合目から4合目までの間隔が非常に長く
5合目以降の間隔は短いため距離感はあまりつかめない看板です
9合目だけどこにあるのか分かりませんでした

道南の山では珍しく整備された山

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今金町では登山開きをしたり
笹狩りなど登山道の整備がしっかりとしている為
道南の山としては非常に登りやすいですが
北海道百名山でもないため登山者は少なく静かな山です
道南の森に広がる山なのでヒグマの落とし物もあちこちあります
早朝や夕方には登らない方がよいでしょう

ブナの森が広がる

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2合目はかつて付けられていた看板が木に飲み込まれています
木の成長のすごさを感じさせられますね
新たな看板は少し先に設置してありました
2合目から7合目近くの金鉱山跡までは
緩い道となりますがアップダウンが微妙にあったりします

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2合目から3合目あたりはブナの森です
紅葉シーズンは色づいた木々を見ながら歩けますが
ここの1区間が非常に長いです
登りなのに下りがあるため
終盤の下山時に登りがある少し嫌なところです

4合目を過ぎると山頂が見えてくる

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4合目をすぎると視界が開けようやく山頂が見えます
このあたりで距離は半分くらいです
全然高度が増えていかないため
ラストで一気に登るので頑張りましょう

5合目から笹がメイン

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5合目から先は笹がメインとなりますが
道南の山としては珍しく
笹狩りはしっかりしており
笹薮漕ぎをしなくてもいいのが嬉しいですね
ただ一部道が狭くなっているところがあり
笹の茎で滑りやすくなっているところもあるので要注意

金鉱坑道の跡地

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6合目を過ぎたあたりで金鉱坑道の跡があります
かつて北海道各地で金鉱脈を引き当てる
ゴールドラッシュでにぎわっていた時期がありました
ここもその中の一つのようですが
江戸時代に稼働していた金山のようで
写真もなく当時のことを知る資料が乏しいため
謎が多く残っています

狭い通路が奥まで続く

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蓋を取ると中をのぞくことができます
這いつくばっていけば一人くらい入れそうな坑道ですが
これがどこまで続きどのようにして作業していたのか
全ては謎です
麓にあるピリカ旧石器文化館で少し解説があります
無料の施設なので下山後に寄り道してみてはいかがでしょうか

開けた場所に金鉱山があった

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金鉱坑道跡を過ぎると視界が開けてきます
木々が開けている場所がかつて金鉱山があったともいわれている場所です
山頂までの距離は少しですがここから先は
これまでとかわって険しくなるので
ここで小休止を取るのが良いでしょう

7合目から先は傾斜がある

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傾斜がきつめの場所にはロープがあり
登りやすく滑落するような場所もないので
初心者でも比較的安心して登ることができます
ここまでの距離が結構あるため
最後の登りは少しきついかもしません

山頂は狭い

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険しい登りを頑張れると間もなく山頂です
ただ山頂びっくりするほど狭く
大人数でやってきたら休憩する場所がないですが
あまり登る人もいないためたいてい貸し切りです

360度の展望が楽しめる

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てっぺんに立つので360度の景色が楽しめます
少し内陸に位置する今金町ですが
晴れた日ならば噴火湾と駒ケ岳が美しい所です

羊蹄山も綺麗

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このあたりの山は比較的同じような高さの為
遠く離れた羊蹄山も天気がいい日ならばバッチリです
景色もよく歴史的背景のある山なのに
何故か北海道百名山に選ばれていなのが謎です
近くに長万部岳があるからなのかな

カニ缶を持って登りたい

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序盤と最後が傾斜がきつく
距離もやや長めですが
道南の人里離れた山としては珍しく
道がかなり整備されている為初心者でも登りやすいかと思います
紅葉と晴れた日の山頂からの景色が素晴らしいので
ぜひともカニ缶を持って登山をしに行きましょう

アクセス

[カニカン岳]
【住所】北海道瀬棚郡今金町美利河
【アクセス】JR長万部駅から函館バス上三本杉行きに乗車し、美利河ダム前で下車後9.2km徒歩2時間11分
【登頂時間】登り3時間・下り2時間
【登山適期】5月~11月上旬
【難易度】★★☆☆☆(初心者向け)


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