2025年3月15日で廃止

P1121349_R
日本最北の無人駅&日本最北の木造駅舎のある駅となっている
宗谷本線の抜海駅
抜海の集落から遠い場所にある為利用者がかなり少なく
2025年3月15日のダイヤ改正に伴い廃止となります

映像作品のロケ地に

P1121348_R
雰囲気のある駅舎ということで
映画「南極物語」やTVドラマ「少女に何が起ったか」など
映像作品のロケーション撮影に用いられています
駅舎内には撮影で使われたシーンなんかも紹介してあります

ゴマフアザラシの町

P1121416_R
抜海駅自体は集落のある市街地までは2km以上離れており
抜海駅から歩いていくと20分以上かかります
駅自体周りに何もないですが港まで行くと
野生のゴマフアザラシの群れを見ることができます
そんなこともあり駅にはアザラシを題材にした
少年アシベの漫画やゴマちゃんの人形が飾られています

昼間が折り返しやすい

P1121351
列車は稚内方面が3本、名寄方面が4本という
早朝と昼前と夕方に列車はやってきませんが
稚内10時28分発に乗車し10時46分に到着し
1時間後の11時48分発の列車で折り返しができます
稚内を起点にしないと折り返しは厳しいです

かつては多くの人がいた抜海市街地

P1121406_R
かつてはそれなりに人が住んでいたようで
市街地には学校や商店などもあったようですが
今は数軒の民家と宿が1軒あるのみ
ほとんど人気がない集落ですが
そんな寂しい抜海にも冬季はゴマフアザラシがいます

一時期1000頭以上のアザラシがいた

P1121412_R
一時期は1000頭以上のアザラシが抜海港に現れ
観測所なども設け稚内市の冬の観光スポットになっていましたが
かわいらしい見た目とは裏腹に漁業にとっては
深刻な問題ということで抜海港は港湾工事を行い
銃で追い払ったりしたことから数は少なくなりましたが
それでも何頭かは今もやってくるようです

天気が良ければ利尻山も見える

P1121354_R
観測場があったころは除雪も行われていましたが
現在の抜海港は一切除雪をしていないため
アザラシ観測スポットまで雪に埋もれながら行くしかありません
ただ訪れる人が一定数いるのである程度踏み固められてはいます
冬靴ならば問題なくいくことができます
天気が良ければ利尻山も奇麗に見えるところです(この日は雲が多くてっぺんは見えず…)

駅廃止後は乗合タクシーに転換

P1121346_R
アザラシの見ごろは11月から3月にかけて
抜海駅が廃止となる直前まではアザラシも抜海港にいるかと思います
港まで30分以上かかる為1時間の往復だと少しきついかもしれませんが
14時台に抜海港から稚内市街地へ行ける乗合タクシーが運行されています
2025年3月31日までは試験運行の為無料ですが
抜海駅廃止後は本格的な運行になるかと思われますので
抜海までの足はかろうじて確保されそうです

アクセス

[抜海駅]
【住所】北海道稚内市抜海村クトネベツ
【アクセス】JR宗谷本線抜海駅で下車
※港へは駅から徒歩40分


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログへ
にほんブログ村