幌延町内の2駅が廃止

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北海道第二の都市旭川から日本最北の町稚内を結ぶ宗谷本線
名寄までは利用者も多く比較的本数もありますが
名寄から先は沿線人口も少なく一気に本数が減り
近年は次々と駅がなくなり特急が止まる主要駅以外無くなりつつあります
そんな中秘境駅として町が観光地として盛り上げてきた幌延町でしたが
2025年3月15日で幌延町内の南幌延と雄信内の2駅が廃止となります

幌延町内の駅は4つに

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幌延町内には南下沼、上幌延、安牛、上雄信内もありましたが
2000年代に入ってから次々と廃止となり
今回さらに2駅追加となるので
幌延町内の駅は下沼・幌延・糠南・問寒別の4駅だけになります
糠南も利用者皆無ですがここだけはイベントも行われる観光地なので
何とか残っていますが先行きは怪しいですね

南幌延は駅周辺に民家あり

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幌延市街地に近い南幌延は
雄信内よりはましで駅周辺に民家が数軒あります
とはいえこのあたりに住む人は列車を利用することはありません
利用者がほとんどいない駅ですが2019年には
開業60周年を記念して駅舎の外壁を塗りなおし綺麗にしましたが
駅舎補修費用がさらに必要になることから廃止が決定しました

秘境駅キャラクターがいる

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廃止となってしまう南幌延駅ですが
幌延町内の下沼、南幌延、雄信内、糠南の各駅には
秘境駅キャラなるものがいます
南幌延が一番かわいらしい感じのキャラクターで
ミナミほろりんさんといいます
駅待合室の外にも描かれており目立ちます

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先に廃止となってしまった上幌延と安牛も
駅と隣接して駅舎とレプリカ駅名が残されているので
ここも簡易駅舎なので駅跡として残るかと思われます

雄信内駅周辺は民家なし

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お隣の雄信内駅も同日で廃止となります
ここは駅周辺はゴーストタウンとなっており廃屋のみです
雄信内大橋を渡った3kmほど離れたところに
ちょっとした集落があったりしますがここは天塩町
学校は幌延ではなく天塩へ通うため
天塩市街地方面のスクールバスが運行されている為
雄信内駅を利用するのは鉄道ファンのみといったところです

立派な木造駅舎

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宗谷本線の普通列車のみが停車する駅は
大半が貨物を利用した駅舎が多い所
ここは立派な木造駅舎が現役で
周りに何もない駅とは思えないくらい立派です
駅前に広いスペースもある為
秘境駅関連のイベントも何度か行われていたようです

築70年以上

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1953年と今から70年以上前に建てられた雄信内駅の駅舎
老朽化もひどく年間の維持費が500万円以上かかる為
利用者が皆無な雄信内駅は2025年3月15日で廃止となります
他の貨車駅と異なりこの駅舎を残すのは相当お金がかかる為
おそらく駅名表だけが残り取り壊されてしまいそうな感じです

日中は2時間の滞在時間あり

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旭川からならば辛うじて日帰り往復が可能な幌延町
次の列車まで2時間ほどあるので
8.4km徒歩で1時間50分の同日に廃止となる
南幌延駅の両方が見学できるかと思います
天気がいい日ならば是非とも列車に乗って両駅を訪れたいです

アクセス

[南幌延駅・雄信内駅]
【住所】北海道天塩郡幌延町開進・幌延町雄興
【アクセス】JR宗谷本線南幌延駅・雄信内駅で下車


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